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fallen angel(墜ちた天使)

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過去分詞の不思議

中学校の後半、英語が分からなくなってくる子供が少しでてきます。このとき、つまずく原因で一番多いと思われるのが、圧倒的に過去分詞の用法です。現在分詞との使い分けが分からなくなったり、動詞の過去形との混乱が起こったりします。

過去分詞の使い方は、実際英語ネーティブである方も混乱していることもあります。私はブログを書いていますが、先日財務諸表の英語で、会計年度を表す場合にyear ending March 31, 2015(現在分詞)と書くべきか、year ended March 31, 2015(過去分詞)と書くべきかという論点で書いたときに、財務諸表を書くときにその年度がまだ終わっていなければending、すでにその年度が終わって過去になっているのであればendedとすべきだと私が説明すると、米国の人から意見があり、ニューヨークタイムズでもそんな使い分けはしていないのであって、云々ということがありました。その時のブログ記事はこちらです。↓
http://translators.blog65.fc2.com/blog-entry-95.html#comment25

つまり、過去分詞では受動の意味しか表せず、「何々してしまった~」という完了をあらわす形容詞の使い方はできない、という主張でした。しかしそんなことはありません。

自動詞と他動詞

過去分詞を語る前に、動詞の話をします。
動詞には、概念的に自動詞と他動詞があります。自動詞は自らで完結する動作です。例えば、riseで、The sun rises.(日が昇る)あるいはfallではLeaves fall(葉っぱが散る)となります。他動詞は他に働きかける動詞で、目的語があります。例えば、I use a car.(私は自動車を使う)他動詞は受け身にすることが可能で(A car is used:車は使用されている)、自動詞は受け身にできません。目的語がないからです。

現在分詞と過去分詞

さて、分詞ですが、先日のブログで動詞に ingをつけると動作を(能動的に)~している状態のという形容詞になる、と書きましたが、edなどをつけると基本的に、動作を(受動的に)~されている状態のという形容詞になります。usedとすれば、使われている、という意味の動作を受けている状態を表す形容詞になります。I drive a used car.(私は中古車を運転します)。それでは自動詞のriseやfallは過去分詞はないのでしょうか?そんなことはありません。過去分詞はあり、risen, fallenになります。

では自動詞の場合の現在分詞と過去分詞の違いは何か、というのがここでの論点です。falling leavesとfallen leavesとの違いです。結論から言うと、ここでの過去分詞fallenは動作を受けているという意味ではなく(自動詞は動作を受けることはできません)、動作が完了していることを表します。落ちられている、ではなく、落ちてしまった葉っぱ、つまり落ち葉という意味です。昔の映画の英題Fallen angelの邦題は「堕ちた天使」でした。これに対してfalling leavesは落ち葉になる前の、木から葉っぱがゆるゆら落ちてきている状況を表す場合に用いられます。落ちつつある状態の(葉っぱ)です。(ちなみに英語の意味からはおちたの漢字は堕ちた(堕落/だらくの堕)ではなく、墜ちた(墜落/ついらくの墜)であるべきではないかという気もしますが、これは別の論点なのでここでは邦題の「堕ちた天使」で通します)

過去分詞の受動用法と完了用法

つまり、過去分詞には状況により全く異なる意味があり、あるときには受け身の意味、ある時には完了の意味になります。この全くことなる使用法が混在するために、過去分詞の使用法や意味が分からなくなり、さらに現在分詞との使い分けが分からなくなるという状況に陥ることが多いのです。過去分詞は、past participle の直訳ですが、「過去」という言葉に惑わされてはいけません。過去分詞は受け身を表すか(この場合は受動分詞といったほうが実情にあっている)、あるいは完了を表すのであって(この場合は完了分詞というべき)、特に主な使用法である受動の用法では過去とは全く関係がありません(実際、時制とは関連がありません。英語では時制は主に動詞で表現し、動詞を過去形にします)。しいていえば、形が動詞の過去形に似ているということでしょうか。

さて、会計年度のending かendedかの話に戻すと、endはこの場合自動詞ですので、fiscal year ending March 31, 2015では2015年3月31日に終わる事業年度という意味になり、fiscal year ended March 31, 2015では、2015年3月31日に終わってしまった事業年度という意味になります。従って、過去の事業年度に言及する場合には、year ended March 31, 2015といい、まだその事業年度中であるか、あるいは将来の事業年度を指す場合には、year ending March 31, 2015といいます。文脈によってどちらの表記も正しいです。

結論

まとめ:過去分詞は名詞を修飾するとき、形容詞となりますが、修飾する名詞が何々されている、という受動の状態を表す場合と、何々してしまった、という完了の状態を表す場合と2とおりの使われ方があります。特に自動詞の過去分詞は、完了の意味だけで使われます

筆責:永江俊一
マイヤー英会話|福岡
マンツーマン英語塾

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